昭和区九条の会たよりNo.206 (2022/12)

12月8日、真珠湾攻撃の日から81年
二度と戦争をしないと誓って

第17回平和のともしびウォークに参加して

18時、天神町公園に集合しました。50~60人の参加者は公園の真ん中で、ペットボトルのともしびを並べた大きな円を取り囲んで、9条の会代表世話人のAJUのYさんから開会の挨拶を聞きました。

Yさんは、「最近の動きは憲法を変えようとの声が多いが、憲法9条は戦力を保持しないと決めています。戦争を始めた12月8日は忘れてはいけない日だと思います。平和のともしびを消してはいけない」と強い思いを述べられました。

その言葉を胸に「ともしびを」掲げて行進に出発しました。行進の途中で、沿道から手を振ってくれる人、車の中から窓を開けて手を振る人もあり、今池辺りでは若い人達が声援を送ってくれました。今年は思いを同じくする人が多いことに胸が熱くなりました。

又今池交差点では、東の方から千種・名東の隊列と合流し、宣伝カーの音が重なり、賑やかなともしびウォークとなりました。

今池西公園では、参加7団体が集合し、丸い池の周りに皆さんの思いを込めたともしびが並び、水面に映える景色にこの池に集う人々の思いが重なります。

今回はコロナ禍でも参加者が多かったのは、改憲や武力行使の政府の動きに「戦争の足音」を感じ、危機感を持つ人達が増えたのではないかと思います。私たちは「戦争する国づくり」を許さない、強い思いを皆さんと共有していきたいと思います。   

S.F.(松栄学区・会員)

忘れてはいけない 1941年12月8日の出来事を!

 今年の3月に松栄地区で行われた「戦争体験を聞いて平和を語り合う会」に寄せられたSさんの手記を連載しています。今回は先回からの続きです。

  私はこうして戦争に巻き込まれた (第2回)

(第1回からの続き)

 日本の諸外国における事情も分からないまま、父の文面からは戦争の悲惨さを知る由もありませんでした。1年半ほどして父は帰還しました。それからも家族6人、何はなくとも幸せな暮らしが続きました。

 学校では校門の脇に奉安殿というのがあって天皇陛下のご真影と教育勅語が納められ、校門を出入りするときは最敬礼しなければなりませんでした。年に4日、4大節といぅのがあってその日は授業はなし。式典に出て紅自のお鰻頭をもらって帰りました。式典の時、校長先生が教育勅語を読む間は直立不動、少しでも動くと怖い先生がいて背中をたたかれました。それも当たり前のことと思つていました。

 昭和15年、日本は皇紀2600年の祝賀ムードに包まれ、日本は神の国、戦争をしても絶対に負けないとの認識を新たにさせられました。私はこの年に女学校へ入学しました。ここでの教育理念は良妻賢母。女は良き妻となり賢い母となれというものです。1学年から3学年までは教室で普通に授業が受けられましたし、部活動もありました。ただし男子の中学校と比べると英語・漢文・工作の時間は裁縫に充てられていました。

 その翌年昭和16年12月8日、日本はアメリカを相手に宣戦布告をしました。女学校2年生の時です。世界の情勢について徐々に危惧はしていましたが、この時の衝撃は忘れられません。アメリカなどという大国と戦争をして大文夫かなと思いました。大本営の発表により日本の優位が暫く続きましたが1年後からはなしくずしです。

 先ず食糧難。人々は空き地や道端まで耕してカボチャやさつまいもを作りました。闇米を買って検挙された人もいます。私の家は幸い山林と畑を持っていたので米や麦、そばなど作って何とか飢えをしのいでいました。

(次回に続く)

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