昭和区九条の会たより No.210 (2023/08)

第18回 昭和区九条の会「総会」開催しました

昭和区九条の会は、2005年7月に初代事務局長、舟橋勝さんの声かけによって立ち上げられました。当時の舟橋さんの言葉に「いま憲法は、政府の行為によって何度も自衛隊の海外派遣(派兵)が強行されることで、軍靴で踏みつけられています。その現状を憂い、国民の多くが平和の危機を強く感じ・・・」とあります。あれから18年。いま日本は、いよいよ戦争の入口に近づいてきています。そして人を管理し、命をないがしろにする政策が軒並み強行されています。総会で鑑賞した「沖縄、再び戦場(いくさば)へ」スピンオフ作品で、このことを痛感しました。


©️三上智恵

以下に、作品を鑑賞した総会参加者の感想の一部を紹介します。

※「沖縄、再び戦場へ(仮)」スピンオフ作品上映会開催を希望される方には、10月31日までに限り無償で貸出されています。(詳しくは https://okinawakiroku.com/ へ) また、2024年に長編ドキュンタリー映画「沖縄、再び戦場へ」(仮題)が劇場公開予定です

  • 重装備の戦車が公道を走り配備されている場面では、まさに“戦前”だと思いました。この一連の経過が報道されなかったので全く知らなかった。
    (昭和区九条の会会員)
  • 反対しても反対しても建設されてしまう基地の波、軍事要塞化の動き、シェルター建設、避難訓練の動きは、まさに戦争前夜です。ここまで進んでいるのか、沖縄が再び捨て石にされようとしていると思いました。 
    (保育園関係勤務)
  • 沖縄の人々のパワーを感じました。本当に戦争の準備をしていると危機感を持ちました。
    (名古屋市在住、無職)
  • 宮古島の弾薬庫建設現場、戦車・ミサイル搬入、その阻止現場での状況とみなさんの声、腹の底から出ることばが胸に突き刺さりました。同時に私たちの何気ない日常生活の大切さと、沖縄の今が現実として感じられました。友人にもこの映画を広めたい。
    (昭和区九条の会、新婦人昭和支部会員)
  • 避難訓練で、地下駐車場で頭を押さえている姿にウクライナの人々の姿がかぶりました。もうすでに日本も戦争への道を進んでいることを突きつけられました。若い人が多い職場での上映会を企画したい。 (元保育園職員)
  • 沖縄の状況が本土に住む私たちにほとんど伝わってこないことが、とてもこわいです。沖縄の人たちの「動かずにはいられない。声を出さずにいられない」という思いや、反対運動をするのは「生き方の問題」と言われていた下地さんのことばがとても印象に残りました。上映会の輪が広がってほしい。職場でも提案します。 (昭和区九条の会会員)
  • 生活道路を通る戦車、ミサイル、弾薬庫、シェルター等に戦争の空気を実感し、反対署名をした人に圧力がかかったという場面では、心から怒りを感じました。 (昭和区在住)

平和憲法を未来につなぐ
このまちのあちこちで 思いをひろげて 9条守る
昭和区九条の会2023年期総会  <7月22日>

私たちは9条改憲にきっぱり反対します!!
一人でも多くの人に9条を守る取り組みを広げていきましょう。

総会参加者で新年期方針・予算などを承認し、アピールを採択して新しい1年がスタートしました。

岸田内閣は、閣議決定した防衛力整備計画に沿ってミサイル防衛網を整備して、軍事力(抑止力?)による外交を行なっています。私たちは、軍事力でなく平和外交強化こそ不可欠と主張し、憲法9条を変えさせないという一点で、政治信条を超えて共同の活動を目指します。

① 「憲法改悪を許さない全国署名」「大軍拡、大増税に反対する請願署名」宣伝を引き続きスーパー前などで地域の皆さんと継続して行います。

② 九条の会会員による、地域のつどいを行います。
小学校、中学校区で会員の方が集まり行います。何でも語ろう会などグループで取り組みます。

③ 戦跡めぐりプロジェクト「あおぞら」では、戦跡の収集、記録をします。

④ 8月15日に平和の鐘撞きに参加します。

⑤ 多くの人たちと平和を学ぶ企画を主催し、また連携団体の取り組みに参加します。

(1) 第15回昭和区平和美術展を開催します。
 期間: 2024年5月14日(火)~5月19日(日) 搬入5月13日
 会場: 名古屋市民ギャラリー栄(中区役所内) 8階第7、第8展示室

(2) 平和のともしびウォークに参加します。
 12月8日、開戦記念日にともしびを持って市民に平和をアピールします。

(3) 昭和区内の他団体と共に平和のつどい、平和行進の実行委員会に参加します。

(4) 会の活動を伝えながら会員同士のつながりを深めるようおたよりを定期発行します。

(5) Web, SNSを充実させ、広く九条の会を知らせます。

(6) 現在464名の会員を、今期600名に増やすことを目指し、身近な人に呼びかけます。

(7) 事務局・世話人会は、広く会員から参加を募り、充実させます。会費と寄付で健全財政をすすめます。

<2022年期活動のまとめ>

昭和区九条の会は、どんな状況でも憲法9条を守り続ける頼りになる会を目指してきました。

① 憲法9条を守る署名:毎月スーパーマーケット前などで絶やさず継続しました。署名数は、前期総会から476筆増え、あいち総がかり行動に送付して、国会に提出しました。

② 戦跡めぐりプロジェクト「あおぞら」:ピースあいちこども企画展見学など3回実施しました。

③ 川名・丘と坂のまち9条の会:学習交流会、平和のつどい(落語、アカペラ演奏など)を実施しました。

④ なんでも語ろう会:毎月第1・3土曜日に開催しました。

⑤ 毎年8月15日東別院平和の鐘撞き:参加しました。

⑥ 昭和区平和のつどい:昨年9月10日(土)津田大介さん講演、若者たちのトークセッションなどを実施しました。

⑦ 毎年12月8日平和のともしびウォーク:九条の会7団体とともに市民にアピールして行進しました。

⑧ 昭和区平和行進:広島・長崎まで歩く原水爆禁止国民平和大行進の昭和区コースとして、6月4日(日)約100名が核兵器廃絶を求めて行進しました。

⑨ 平和がいいな昭和区の会:毎月19日の御器所交差点スタンディングに参加しました。

⑩ 平和美術展:名古屋市博物館が5年間の全館改修工事となるため、中止しました。

⑪ 九条の会たより:隔月で発行し会員に届けました。

⑫ 日常運営:毎月の世話人会で意見を募りながら進めてきました。

<知らないうちに、いいえ、知らされないうちに「既成事実化」がすすみ、戦争に近づいている⁉️ どうしたら平和を守れるの?一緒に考え合いませんか。>

第17回昭和区平和のつどいのご案内
「STOP🖐️新たな戦前」
〜つながろう 平和な未来を 私たちの手で〜

◇日時 2023年9月30日(土)11:30〜16:00

◇会場 名古屋市公会堂4階ホール

◇参加費 500円(大学生以下無料)

◇プログラム

講演:「新しい戦前」でどう生きるか

金平茂紀さん(ジャーナリスト)

ステージ企画:マジック、トーンチャイム、保母うた
展示企画・服交換会 書籍等販売など

◇詳しくは、同封のチラシをご覧ください。

◇平和の鐘撞き◇

8月15日に行われる予定でした、東本願寺別院の「平和の鐘撞き」は台風接近のため中止となりました。

新美南吉の文学を通して平和を考え合う

8月5日、戦跡めぐりの取り組みでピースあいちの企画展「新美南吉の生きた時代 文学と戦争と平和」に行きました。私たちは戦争を見つめる童話作家の視点に触れる機会を得ました。南吉の生涯は差別と貧困、そして戦争の時代でした。今回の展示の中に「ひろったラッパ」がありました。戦争で荒廃した土地で傷ついた人たちを、戦争が嫌になった若者が、拾ったラッパを吹いて励ます内容です。私たちも平和のラッパを吹き鳴らし、多くの人と共に尊い生命と権利を守り抜く社会を創り上げて行きたいものです。

次回は11月12日(日)10時30分から名古屋空襲関連の所をめぐる予定です。

(戦跡めぐりプロジェクト「あおぞら」)

あいち・平和のための戦争展をみて

8月10日に始まった今年の戦争展を観ました。33の団体・グループの参加です。

まず目を引いたのが愛知の軍需工場の配置図。戦前の愛知が(現在もそうですが)軍事拠点として多くの軍需工場や軍の配置。なるほど愛知・名古屋が全国で一番といっていいほど多くの空襲を受けた理由がわかります。二人の中学生が熱心にメモし、担当者から説明を受けていたのが印象的でした。高校生のコーナーではいくつかの学校の出展がありましたが、かつてすごい管理教育と言われた高校の沖縄や広島への修学旅行の記録もあり、時代が変わっていることを感じました。なお、「蘇る!空襲で燃える前の栄(錦三)と大須の姿」(パンフ)の販売もありました。

(吹上学区 F)

原水爆禁止2023世界大会ヒロシマデー集会にリモート参加しました

今年の世界大会はメイン大会のナガサキデー集会が台風の直撃で1日前倒しの8/8(火)になるなど波乱の大会でした。先立つ8/6(日)のヒロシマデー集会は日曜日で参加しやすいこともあり、昭和区平和行進実行委員会が、ぴーぷるセミナールームでリモート会場を設置。12人が参加しました。

広島でG7サミットが行われ、核廃絶に何らかの進展があるかも?と期待した被爆者や市民も多かったようですが、岸田首相が発表した広島ビジョンは核兵器禁止条約への一言の言及も無く、核兵器の使用を前提とする核抑止力論に固執するもので、世界中に失望と怒りが広がりました。

この大会に参加して、世界の怒りと、絶望しない連帯を実感、核廃絶に向けて頑張る決意を新たにしました。

(松栄学区 S)

<私たちのまちにも戦争があった。子どもたちにも伝えましょう!>

(仮称)「平和を語る会」のご案内

<村雲学区に78年前にB29が墜落した!>

  • おはなし:村雲学区 亀井 朋治さん
  • 日時:9月10日(日)午後1時30分から3時
  • 会場:村雲会館(昭和区村雲町15-7)
  • 主催:村雲九条の会、ごきそ9LOVE
  • 戦跡めぐり「あおぞら」の皆さんも一緒に参加されます。
  • 会場がわからない方は、090−3153−7855マブチまで
日本軍の高射砲が直撃し墜落するB-29

〇 今、おすすめの映画
『私たちの声』ミッドランド・9月1日公開

世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、人生の難局に立ち向かう女性が主人公のヒューマンドラマ。日本からは呉美保監督、女優・杏による、育児と仕事に翻弄されるシングルマザーの多忙をつづった「私の一週間」。

(九条の会 会員 U)

〇 今、読んでほしい平和を考える絵本

こんな絵本はいかがですか?

『ようこそ こどものけんりのほん』

えがしらみちこ絵/子どもの権利・きもちプロジェクト文(白泉社)

「こどものけんりってこんなこと」と、「おとながこどもとしたたいせつなやくそく」について、身近な生活のなかから語られます。当たり前に守られるヒューマンライツについて自覚的になることは大切ですね。

しかし大人が、目の前の子どもに対して、この関わりはダメ、この声かけはダメと意識しすぎると、子どもが遠ざかっていきます。子どもとふざけ合ったりバカなことを言って笑いあったり、そんな関わりこそが子どもにとっては楽しく安心できる生活ですよね。

K.T.(大学教員)

☆九条の会 スーパー前まち宣伝&署名

※ 9月 9日(土) 八事イオン前 10:30~11:00
※ 9月16日(土) 桜山交差点 12:00~12:30
※ 9月21日(木) 興正寺マルシェ 10:30~11:00
※ 9月29日(金) 杁中バロー前 10:30~11:00
※10月 9日(月) スーパーヤマナカ前 10:30~11:00
※10月16日(月) 桜山交差点 12:00~12:30
※10月21日(土) 興正寺マルシェ 10:30~11:00
※10月29日(日) 御器所交差点スターバックス前 12:00~12:30

平和がいいな昭和区の会
御器所交差点スタンディング宣伝

ご一緒に「へいわのうた」を歌いましょう♪
9月19日(火)、10月19日(木)12:00〜12:30

「何でも語ろう会」に参加しませんか!

会場:天元さん(囲碁教室)地下鉄川名駅北徒歩5分
会費:毎回150円
日時:毎月第1、第3土曜日 午前10時~11時45分

世話人会:9月21日(木)19時〜
高齢者就業支援センター4階

※どなたでも参加できます!

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