第16回 昭和区平和のつどい 開催しました!
9月10日(土)名古屋市公会堂にて、昭和区九条の会を含む15の団体が参加する昭和区平和のつどい実行委員会主催の「第16回昭和区平和のつどい」が開催されました。
昨年はコロナ禍によりお休みした活動団体の展示、販売コーナーを復活し、新たに“親子で楽しむ絵本の世界”コーナーも参加。よさこい演舞チーム「あじゅら」の動画、桜花学園高校インターアクトクラブのミュージックベル演奏と手遊び、若者たちのトークセッション、ジャーナリスト、メディアアクティビストの津田大介さんの講演と、大変中身の濃い充実したつどいとなりました。
展示コーナーでは、昭和区九条の会、チェルノブイリ救援中部、名古屋学生青年センター、いりなか保育園、池内わらべ保育園・まつかぜ保育園、新日本婦人の会・昭和支部が、それぞれの活動内容を紹介しました。
販売コーナーは、ありんこ作業所の手作りクッキー、社会福祉法人AJUのワイン、チェルノブイリ救援中部の福島県南相馬産菜種油で作ったスキンクリーム製品、愛知母親大会の日本各地の名産品、津田大介さんの著書本などの書籍、などどれも大好評でした。
津田大介さんの講演テーマは「情報の海から宝石を見つけ出す」。インターネット情報には正負の両側面があること、フェイクニュース、情報の切り取り、ヘイトスピーチにつながる過激な情報などについて実際にあった事例もあげ、分かりやすく話されました。特に情報源として新聞、書籍などの紙媒体、人との会話、体験、そしてネット情報、これらをバランスよく使うことが大切であるというお話は大変納得できました。
若者たちのトークセッションの様子と、出演者・参加者の感想は、次ページをご覧ください。つどいの締めくくりであるアピール提案でも、若者たちそれぞれが平和への願いを込め発信してくれました。平和を願い祈るだけでなく、声に出し伝え、一歩ずつ進む勇気をもらえたつどいでした。
※第16回平和のつどいの様子は、昭和区九条の会ホームページに動画が紹介されています。
私たちの声を聞いてよ!! トークセッション
自らの活動と平和への思いを力強く語る若者たち
フィリピンのレイテ島で暮らしていた時に台風でとても大きな被害を受けた。CO2を出して来なかった人たちが最も大きな被害を受けていることに直面し、環境問題を自分事として考えるようになった。生態系の変化、干ばつ、台風、豪雨、火災、氷解等、地球規模で危機的状況を迎えている。多くの人が環境の変化に気づき、資源を浪費せず、自然を回復させましょう!(環境活動家)
3月に高校生緊急平和行動をした。初めはみんな怖かった。声を上げることで白い目で見られるのではないかと。
でも、マスコミが取り上げてくれ、町の人たちが応援してくれた。高校生たちが楽しくパレードしている事で希望・勇気を与えることができた。おかしいと思うことは「おかしい!」と声を上げてもいいんだ!!仲間と共に行動することで不安は解消した。(高校3年生)
↑コーディネーター 尾形慶子さん
高校のインターアクトクラブのボランティア活動を通して沢山の人たちに笑顔に、そして幸せになってもらいたい。差別、偏見のない、みんなが生きやすい社会を作ることが平和につながる。そのために私たちができることは何かを考えて活動を続けたい。(高校1年生)
恩師から聞いた沖縄戦を戦った兵士の体験をイラストで表現しながら、自ら同世代に語り継ぐ活動を続けている。戦争の悲惨さを知らない人を作ってはいけない。今は、やりたいことができるけど、戦争中、若者たちは絵筆やバットを持つ手に銃を持たされた。戦争でこれ以上悲しむ人を増やしたくない。(高校2年生)
子ども食堂、地域サロンなど地域の居場所を通して平和を考えたい。「家族ではない見知らない大人が自分の事や家族のことを見守ってくれる、生きづらさからちょっと息抜きできる、お互い様の気もちで支え合う」ー周りへの何気ない思いやりが社会からの孤立を防ぎ一番身近なところで平和を生む。大人が幸せであることを子どもたちは願っている事も忘れないでほしい。(つなぐ子ども未来代表)
参加者の感想
☆難しくて目を背けていたことについて同じくらいの年の子たちがお話をしていてすごいなって感じたし、とても身近なことに感じました。
☆同世代の人の意見を聞くことで、自分も平和についてなにか行動できないか考えるきっかけになった。
☆気持ちが伝わってきた。平和が一番!!戦争だけでなく、気候、子どもたちのことなど、世界、日本の課題はたくさんあるのだと思った。
『戦争する国にしないために』
改憲反対署名をお願いしています!
<署名と一緒にいただいた一言です>
※次に生きる人のための署名です。
※改憲は許せません!
※戦争は最大の人権侵害です。
※ロシアやヨーロッパにも滞在していました。戦争は絶対反対。 日本人は、もっとヨーロッパを知って欲しい。(カザフスタン在住の日本女性)
・・・思いが伝わります。
平和の鐘撞き(東別院)
第2次世界大戦が終了した1945年8月15日を平和を願う日として、東別院では毎年8月15日に平和の鐘撞きを行なっています。
昭和区九条の会のメンバーも平和を願って一人ずつ鐘を撞きました。
<2022年12月8日『平和のともしびウォーク』を行います>
ロシアのウクライナ侵攻により、平和が揺らいでいる時、「平和のともしびウォーク」に多くの方の参加をお願いします。詳細は、チラシでお知らせします。
(寄稿) 憲法九条が世界を救う
ロシア・ウクライナ戦争がいつ終わるのか。日日、多くの市民が殺傷され、街は破壊され続けている。一旦始めた戦争は、互いの人的、物的被害が大きくなるほど終息が難しい。
戦争を考える原点は、第二次大戦後にある。第一次世界大戦で2000万人弱、さらに第二次大戦では6000万~8000万人以上の犠牲者を出した世界は、米英ソを中心にして二度と戦争を起こさないために国連憲章を作り第2条に「武力による威嚇又は武力の行使を慎む」と規定した。それをさらに進めたのが日本国憲法第九条であり、「武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄する」とした。しかし、戦後も大国などによる戦争が続き、核の使用すら言われている。日本も海外で武力行使できる法制を作った。最近、軍拡競争が進み、日本も軍事費を倍増し、5年後には世界第3位の軍事大国になろうとしている。
一方、地球環境危機が深刻化している。パキスタンは、国土の1/3が水に浸かり、太平洋の島国も海面上昇に脅かされている。中国の長江やドイツのライン川の干ばつ、世界各地の山火事の頻発(フランスでは他国の消防の応援まで受けている)。
北極の氷の崩落など危機的な状況が多発している。日本も気象は激変し、猛暑や豪雨が多発している。世界全体での武器の製造、訓練、実戦、破壊と復興は膨大なCO2をまき散らし、世界が必死にCO2削減を目指す環境対策と逆行している。人類の生存のためには、戦争と核を放棄し、その資金(272兆円・2021年)、人材、資源を環境対策へ注入すべきである。日本は、侵略戦争を行い、逆に多くの都市に空襲を受け、最後には原爆を投下され敗戦した。日本人は、その結果生まれた憲法九条を長く大切にしてきた。しかし今、元首相発の改憲の動きが急である。今世界にとって本当に必要なのは、「戦争放棄」と「核兵器の廃絶」であり、日本こそがその先頭に立つ一番の資格を持っている。改憲を阻止して原点に戻り、九条を掲げ世界に貢献しよう。 (広路学区:S.G)
〇今、読んでほしい平和を考える絵本
『ヒロシマ 消えたかぞく』
指田 和 鈴木六郎(写真)ポプラ社
原爆資料館に所蔵された、原爆投下以前の一家族のたくさんのアルバムから、こんな絵本が創作されました。主人公は表紙のネコを背負った公子ちゃん。それらの写真は、家族の笑顔でいっぱいです。しかしヒロシマのあの日、すべての命が奪われました。この衝撃的な現実が、物語として読者の心を動かします。そんな、よくできた読み応えのある絵本となっています。原爆の悲惨さが、知識として教えられるのではなく、文学の世界で体験することで、子どもの心に虚無感のようなものとして深く突き刺さるように残っていく、そんな絵本です。
K.T(大学教員)
〇今、おすすめの映画
『夜明けまでバス停で』
監督:高橋伴明:2022年/91分
伏見ミリオン座にて10月14日より
2020年冬。東京・幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする、あるひとりのホームレスの女性が襲われてしまう悲劇がありました。映画はこの事件を基にした物語です。
突然訪れたコロナ禍により、仕事も住む家も失ってしまう。行き場をなくした彼女がたどり着いたのは、街灯の下にポツリとたたずむバス停でした。自らが置かれている危機的状況にもかかわらず、人間の「自尊心」がゆえに生じてしまう、助けを求められない人々。本作は、もしかしたら明日、誰しもが置かれるかもしれない「社会的孤立」を描いています。「自己責任論」の呪縛を取り払い、もっと社会に対して声をあげて良いのかもとみんなが思えたら良いのかも。主題歌Tielle「CRY」が心にしみる。
☆九条の会 スーパー前まち宣伝&署名
※10月9日(日)御器所西友前 10:30〜11:00
※10月16日(日)桜山交差点 12:00〜12:30
※10月21日(金)興正寺マルシェ前 10:30〜11:00
※10月29日(土)八事イオン前 10:30〜11:00
※11月9日(水)杁中バロー前 10:30〜11:00
※11月16日(水)桜山交差点 12:00〜12:30
※11月21日(月)興正寺マルシェ前 10:30〜11:00
☆世話人会:10月20日(木)19時〜
高齢者就業支援センター4階
- どなたでも参加できます!
☆平和がいいな昭和区の会
御器所交差点:スタンデイング宣伝
10月19日(水)
11月19日(土)
☆戦跡めぐり『あおぞら』
&平和って大切学校「修学旅行」
11月5日(土)11時現地集合
ピースあいち『戦争の中の子どもたち』見学
ピースあいち:Tel.052-602-4222
問い合わせ先:090-3153-7855 まぶち
☆なんでも語ろう会
会場:囲碁の天元さん(地下鉄川名駅:徒歩5分)
参加費150円
毎月第1、第3土曜日 10:00~11:45