
自民党結党70年に向けて改憲の動き
今年8月6日の広島原爆の日、小学6年加藤晶さん、石丸優斗さんが朗読した「平和への誓い」です。「(前略)願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。(略)世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。」(抜粋)
その翌日に、岸田首相は党憲法改正実現本部で8月中に憲法9条への自衛隊明記に関する論点整理を指示して、改憲のための国民投票について、改憲4項目のうち、大規模震災時に国会議員の任期を延長する緊急事態条項の創設と自衛隊明記の2項目を問うべきと、そして来年自民党結党70年の節目に向け、議論を進めるよう党憲法改正実現本部に要望しました。この改憲を巡る動きは、2017年5月に前安倍首相が憲法9条に自衛隊明記と新憲法施行の意向を示して以来、岸田首相が引き継いで今年1月の施政方針演説で、任期中に実現したいと述べましたが、岸田氏が次期首相にならないと明言しました。しかし、自民党の改憲方針は変わっていません。
さらに、ウクライナやパレスチナ戦争の終結が見えない中、今年1月に能登半島地震が起こり、8月の南海トラフ地震臨時情報が発せられたことを理由に、自民党が改憲の必要性を強調する恐れがあります。
私たち九条の会は、この憲法9条を含む改憲は、歯止めなき軍備拡大の口実になり、戦争する国づくりが真のねらいであると思います。文頭の「平和への誓い」で述べられた「平和をつくっていくのは私たちです。」を多くの人々に伝えていきましょう。
昭和区九条の会 事務局長 馬渕 博光
未来を担う子どもたちが戦争に巻き込まれる事は絶対させたくない!!
9条改憲NO!の署名の取り組みに毎回のように参加し、玉のような汗をかきながら何人もの人に声をかけ、署名を集める頼もしい仲間がいます。署名する意思のなかった人が自分との対話を通して訴えを理解して協力してくれたことがこれまでの中で一番うれしかったことだと言います。
忙しく通り過ぎる人たちにも届く言葉を見つけながら、戦争しない国にするために平和と憲法9条を守る取り組みをあきらめず粘り強く続けていきましょう。

8/15東別院「平和の鐘つき」に参加

8月15日正午から東別院の平和の鐘つきに昭和区九条の会からの8人を含む十数人が参加し、一人一人平和への祈りをこめて鐘つきをしました。中には、3才位の子どもと一緒に鐘つきをしたファミリーも参加しました。
7/26いりなか「ピースフェスティバル」
いりなか保育園ピースフェスティバルでは、ママさんたちのカルテットの演奏など楽しみながら、親子で平和の思いをひろげました。

一昨年の昭和区平和のつどいで語り部活動をする高校生として参加してくれた小林希鈴さんが、大学生になって平和のお話を。平和は思ってるだけでなく、行動しなくては得られないと、分かりやすく語り、子どもたちもしっかり聞いていました。(K.K)

9/21(土)「第18回昭和区平和のつどい」の成功のため4つの協力を

「せやろがいおじさん」をメイン講師に招いての「第18回昭和区平和のつどい」が9/21(土)11:00〜公会堂4Fホールで行われます。
つどいを成功させるために、皆さんに4つのご協力をお願いします。
- 「“平和の俳句”甲子園」企画にご参加ください。投句の方法はたより前号をご覧ください。
- 「地球にやさしい“服交換会”」企画にご参加ください。もう着なくなったけど捨てるには忍びない、という服をぜひ持ってきてください。
- 「みんなで歌おう“へいわのうた”」企画にご参加ください。右の楽譜の「へいわのうた」を、会場みんなで歌います。あらかじめ練習しておいてください。 QRコードから練習用動画をYouTubeで見ることができます。
- 1人でも多く、当日来場者を誘ってください。
よろしくお願いします。

平和へのメッセージ
河村市長は問題発言を撤回・謝罪してください

「空襲犠牲者を悼む日を」という高校生の働きかけをきっかけに、今年から5月14日が「なごや平和の日」に制定されました。4月22日、河村市長は記者会見でその意義を問われた際に「(戦争で)祖国のために命を捨てるのは高度な道徳的行為だ」と発言しました。「国に命を捧げることで人々の福祉や平和が保てる」「学校教育でもこうしたことを一定は考えないといけない」とも述べました。
「道徳」とは、正しい行いとして推奨されるべき規範という意味であり、河村市長の発言は、祖国のために命を捨てることを正しい行いとして推奨していることになります。過去の歴史やロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ自治区ガザの紛争にしても「自国を、領土を、平和を守る」という大義名分のもとで多くの戦争は起きています。
一旦戦争が始まれば、市民の「戦争はいやだ」の声はかき消され、「祖国のために命を捨てる」のではなく「命を奪われる」ことになります。私たち一人ひとりが、一見正しそうに見える言葉の先にどんな結果が待ち受けるのかを読み取る努力をすることが必要です。
河村市長の発言に対して撤回と謝罪を求めるネット署名に引き続きご協力ください。
(昭和区九条の会会員・平和を願う名古屋市民有志の会 O.K.)
アウシュビッツに行ってきました
今年の2月、19歳の娘とアウシュビッツ強制収容所に行きました。史上最大規模の虐殺が行われた地に実際に立ってみると、胸が押し潰されそうな感覚になりました。
主にユダヤ人の大虐殺が行われた第二収容所は、第一収容所より広大で、ここにヨーロッパ中からユダヤ人が運ばれてきました。その約8割は、労働に適さないとしてガス室で殺害され、残りの約2割の人には、人権を全く無視した過酷な労働や体罰が待っていました。第二収容所の広大さを見ると、戦争で理性が麻痺した人間が、ここまでの所業をしてしまう恐ろしさを感じました。
これは現在でも程度や形の違いはあれ、世界中で行われていることだと思います。報道を制限し、官僚を意のままに操り、異を唱える者を排除するナチスのやり方は、今の日本と似ていないでしょうか。自分には関係ないと関心を持たないことが、やがて取返しのつかない結末につながります。
娘は、「現地に行って分かった気になってはいけない、今の社会に照らして考えていかなければ」と振り返っていました。戦争の準備をしているとしか思えない今の政権に、これからの人たちがきっと厳しい鉄槌を下してくれると信じています。
(K.T)


今、読んでほしい平和を考える絵本
『みんな たいぽ』
アヒトゥ・ザ・ピーポー 文 荒井良二 絵(ミシマ社)

「ぼくは おまわりさんだ。わるいやつを つかまえて ろうやにいれる。それが ぼくのしごと」と次々と牢屋に入れていく。例えば彼は、パンを盗んだ。「お腹がすいて…」「働かないとダメだろう」「仕事がない」「よく探さなかったのか?牢屋で反省しなさい」こんな感じ。そして大変!言葉も色も音までも…。最後に人間も牢屋へ。どうなってしまうのだろう?なんだかシュールで怪しい結末です。
保険証まで取り上げられてネットの中に入れられる。こんな社会にお薦めの絵本です。
T.K.(静岡福祉大学)
今、おすすめの映画
『アナウンサーたちの戦争』
センチュリーシネマにて8月16日公開 113分

「言葉」という、誰もが持っているものが人を救ったり時には凶器になったりすることを突きつけられる作品です。太平洋戦争を支えたラジオ放送による「電波戦」。行ったのは日本放送協会とアナウンサーたち。事実を基に放送と戦争の知られざる関わりを映画化。
人は個人では誰もが戦争を嫌うのに、それが社会になるとやがて戦争に傾いていき、個もそれに加担し協力せざるを得なくなる。その不可思議。
(九条の会 会員 U)
第6回 丘と坂のまち 平和のつどい
10月12日(土)午後1時30分~3時30分
日本アライアンス教団 名古屋キリスト教会にて:昭和区八雲町81-14
落語、アカペラ、創作講談「ウィシュマ裁き」など-出演:南山大学の落語研究会とサークルみなみやま、つぶれそう一座・伽風亭つばさ
参加申込は、10月5日迄に伊勝の斉藤、川原の神田、滝川の神戸までご連絡下さい。
【川名・丘と坂のまち 9条の会】
平和がいいな昭和区の会「戦雲(いくさふむ)」上映会のご案内
三上智恵監督最新作です。沖縄本島など南西諸島で進む軍事要塞化の現状と住民の「沖縄を再び戦場にするな!」の声、そして連綿と続く人々の生活も垣間見える見応え充分の映画です。会員でない方も大歓迎!ぜひお越しください。
- 日時:2025年1月9日(木)18時30分~
- 場所:昭和区文化小劇場
- 料金:1000円/1人
九条の会 スーパー前まち宣伝&署名
- 9月 9日(月) 八事イオン前 10:30〜11:00
- 9月16日(月) 桜山交差点 12:00〜12:30
- 9月21日(土) 興正寺マルシェ 10:30〜11:00
- 9月29日(日) いりなかバロー前 10:30〜11:00
- 10月 9日(水) スーパーヤマナカ前 10:30〜11:00
- 10月16日(水) 桜山交差点 12:00〜12:30
- 10月21日(月) 興正寺マルシェ 10:30〜11:00
- 10月29日(火) 御器所交差点 12:00〜12:30
御器所交差点スタンディング宣伝
ご一緒に「へいわのうた」を歌いましょう♪
9月19日(木), 10月19日(土)12:00〜12:30
「何でも語ろう会」
- 9/7(土)・9/21(土)・10/5(土)・10/19(土)
- 会 場:昭和区長池町3-27 深田荘101号室
- 連絡先:「天元」鈴木さん(090-9170-5569)P有
- 参加費:1回300円/人
- 時 間:毎月第1・3土 午前10時〜11時45分
世話人会
- 9月19日(木), 10月17日(木)19時〜
- 高齢者就業支援センター4階
※会員の方は、どなたでも参加できます!
【編集後記】
いよいよ第18回昭和区平和のつどいが今月に迫ってきました。高校生の「俳句甲子園」常連校出身の若者が、「”平和の俳句”甲子園」企画を考えてくれました。ぜひ皆さんも投句して、参加してください。また、コロナでできなくなっていた合唱も復活させます。会場みんなで「へいわのうた」を歌い、平和への思いをひとつにしましょう。来年終戦80年の年に向けて、改憲勢力も勢いを増してきています。憲法9条を守り、平和主義の日本を作っていくために、若い世代と力を合わせ、大きな勢力を作ってゆきましょう。(S)